キャンピングカーの保険について紹介!
筆者もウインタースポーツやキャンプをよくやっていた時期があり、こういった車にあこがれをもっていた時期がありました。
でもこういったキャンピングカーの場合、自動車保険は一般の車両と何か違うんでしょうか?
気になったのでここではキャンピングカーの自動車保険について調べました。
まずキャンピングカーの種類を確認
キャンピングカーといっても、実はさまざまな種類があります。
ここでちょっとどんなものがあるのか確認しておきましょう。
トレーラータイプ
引っ張る側の牽引車と接続するような形の、ハコのような車両が「トレーラータイプ」。
トレーラータイプの場合は内部がまるで普通の部屋みたいな仕様で、とにかく過ごしやすくゆったりしてるのが特徴ですね。
でもこの部分に人が乗ったままで、牽引移動してはいけないんですよね。
違反になるのです。
一体型普通車タイプ
バンのようなタイプの車両で、内部を部屋やベッドのように改造、キッチンを付けたりテレビを配したり、といったものが「一体型普通車タイプのキャンピングカー」。
国内ではこういっタイプが今まで主流といった感じでしたね。
もちろん海外から来たさらに大きくていかにもキャンピングといった仕様のものもあります。
軽自動車タイプ
またここ最近急激に注目度が増しているのが、トールタイプなどの「軽自動車ベース」で内部をキャンピング仕様にした「軽自動車タイプ」。
ベースの車両が比較的リーズナブルなので、その分改造費を含めても、そこまで価格が跳ね上がらない、のがお気軽で人気となっているようです。
また税金面やランニングコストもこちらのほうがコスパがいいのも、注目度が増しているポイントとなっているようですね。
トレーラータイプの場合は牽引車+αトレーラー部の車両保険も
1)牽引車の保険にトレーラー部の車両保険をプラスする
牽引するタイプ、「トレーラータイプ」の場合、牽引する側の車に自動車保険(車両保険つき)をかけていると、そこに後部のトレーラー部分の車両保険を+αとしてつけることができる自動車保険もあります。
ただし保険会社によってそのようなかたちで加入を受け入れているところと、受け入れていないところがあるため、まずはトレーラータイプのキャンピングカーを検討した段階で、牽引車側の保険会社、あるいは検討している保険会社に相談する必要はあります。
受け入れ可能であれば、トレーラー部にその価値に合った金額で車両保険をつけていれば、牽引状態で事故となった場合、牽引車部分も、トレーラー部分も車両保険の補償が受けられます。
また物損や人身事故となった場合も、牽引状態であれば、牽引車の「対物賠償保険」「対人賠償保険」でカバーできます。
2)キャンプトレーラー専用の保険に別途加入する
また昨今、キャンピングカーが脚光を浴びるのと比例して、さまざまな事故事例が出てきており、牽引車にプラスする車両保険だけではカバーしきれない事例もあるため、トレーラー専用の自動車保険というものも登場しています。
専用の保険と車両保険をプラスするだけの差は以下のような感じです。
- 専用の保険では、トレーラー部が切り離されている状態で勾配等で動いて事故となった場合も補償される
- 走行中に不備などでトレーラー部連結が離れて暴走した場合も、トレーラー部の保険でカバーができる
車両保険をプラスするだけの場合は、牽引車と切り離されていると別物として扱われるため、補償されないケースがあるのです。
ですからどのような状況になってもしっかりカバーしたい、というかたは、専用の保険のほうがベターといえます。
一体型の場合は、「車両保険」の部分に注意!
一体型のキャンピングカー、軽自動車タイプの場合は、改造した車ということで「8ナンバー」の車の自動車保険、ということになります。
保険会社によっては受け入れすらダメなことも?
まずこの「8ナンバー」のキャンピングカーとは、「自家用8車種のなかの特種用途自動車」といったもので、自家用8車種を対象とした保険となっていなければ、その段階で加入はNGとなるのです。
まずはこの部分を確認してからでないと、見積もりも取れない、ということになります。
加入できても「車両保険」がダメな場合も?
キャンピングカーはその仕様に結構なコストをかけているものがほとんどですから、車両保険にも入っておきたいもの。
万が一事故となったら、修理費用は仕様が豪華なほど跳ね上がることは明白ですからね。
しかし、状況によっては、車両の価値が計りかねてしまうことから、車両保険がつけられない、といったケースもあるようです。
特に以下のような状況のものは断られるケースが多いとされています。
- 車両の構造変更にともない、車検証型式欄に「不明」「フメイ」「FUMEI」「改」「カイ」の記載があるもの
- 型式が不明となった状態のキャンピングカーの場合
「車両保険」は内部の設備分も想定する必要あり!
めでたく加入がOKで車両保険もつけられる、といった場合でも、諸々の注意が必要です。
特に「車両保険」にるいてが重要で、先ほども少し触れましたが、装備を充実させているほど、コストがかかっているわけですから、もともとベースとなった車両の価格だけで、車両保険の金額を想定したのでは実際に事故となって修理が必要になったときに「補償が足りない」といった事態が発生しかねないのです。
ですからしっかりとカバーしたいのであれば、装備分も車両保険の金額に反映すべき。
とはいえ、その分補償金額が高くなるわけですから、おのずと「保険料も大きく」なります。
ここまで見てきたように、一般の自動車保険とはちょっと異なるということを認識したうえで、的確な補償をつけた保険に入る必要があるのが「キャンピングカー」。
これから購入を考えているかたは、キャンピングカーのビルダーに相談するというのもアリです。
キャンピングカーに欲しい補償内容
一体型にしろ、トレーラータイプにしろ、キャンピングカーはどうしても車両価格が一般車両よりも高額になるもの。
ですので万が一の事故の際、車を直すための補償はやはりつけておくのがベスト。
「車両保険」の補償をその価値にあった額で付けるのがポイントになります。
気になったのでダイレクト型自動車の件の「イーデザイン損保」で8ナンバーのハイエースのキャンピングで見積もりを取ってみたのですが、普通は「車両保険」の設定ができるのに、この時はここが触れなくなっていました。
対人対物など基本補償とオプションはカスタマイズできるのに、車両保険はダメ、という感じ。
特装車はその時価、価格が概算できないから、車両保険は受け付けない、という姿勢なのです。
そういったことから、キャンピングカーの自動車保険はやはり、代理店などに直接出向くなどし、実際の車の状況を把握していただきながら車両保険の金額も適切に設定するのがポイントとなりそうです。
また大人数でわいわい出かけるといった場合は搭乗者傷害、人身傷害なども実態に合わせて組み立てることもしっかり考えておきましょう。
【まとめ】代理店で実態にあった保険を。トレーラータイプは専門の保険も視野に!
一般の車には強いダイレクト型自動車保険も、キャンピングカーの実態に合った補償は難しいということが分かりました。
キャンピングカーはひとつひとつ仕様も特徴も違うため、代理店で車両の装備も確認してもらいつつ組み立てるのがよさそう。
またトレーラータイプはどんな状況もしっかりとカバーしたいなら、専用の保険も検討してみるとより安心です。