保険期間通算特則について知っておこう!
満期が来たら、更新をするのか、あるいは別の保険会社と新たに契約するのが一般的ですが、時には保険契約の途中で切り替える必要が出てくることがあります。
こういった場合、保険料に関係する「等級に影響がでてしまいます。」
「保険期間通算特則」を適用と、契約途中にほかの会社に切り替えても、等級の受け渡しがキレイに行われます。
ここでは「保険期間通算特則」に関する事を説明しますね。
保険期間通算特則とは何?
自動車保険料に大きく関係する「ノンフリート等級」は、新規契約だと6等級からスタートし、補償を使わずに満期を迎えることで、次の契約時に1等級アップする仕組みです。
ただし補償を使った場合、等級はダウンしてしまい、等級ダウンには1等級ダウンと3等級ダウン事故があり、保険料にも影響してます。
等級は、1年経過した段階でアップするので、満期を迎える前に保険を切り替えてしまうと、1等級上がるはずものが上がらなくなり1等級分損してしまうのです。
しかし「保険期間通算特則」を使うことで、等級を損せずスムーズに切り替えできるのです。
更新時期に合わせて保険会社を切り替える場合契約は、切替をした日から1年間スタートします。「保険期間通算特則」により期間中に切り替えた場合は、もとに加入していた契約の保険期間とあわせて1年となる短い契約をになります。
これにより等級昇格のロスをなくせるのです。
どんな時に役立つの?
一般的は、契約期間中に保険を乗り換えることはあまりないですよね。
例えば、「車を買い替えて、その車にあった新たな保険に切り替えたくなった」場合です。
普通は契約中に車を買い替えても、「車両入替」という手続きを踏みますが、時には新たな保険に新規契約で入れ替えるシーンも出てきます。
そういった場合、この「保険期間通算特則」によって、等級のロスなくスムーズに移行でるのです。
契約期間中に補償を適用しているときは乗り換えな方がいい!
「保険期間通算特則」はどんな場合でも使えるのかというと、そうではない場合があり、「契約期間中に事故を起こしている場合は、保険の切り替え自体を思いとどまった方が賢明です。
切り替えができないわけではありませんが、事故により事故係数が付いてしまっているため、切り替えたところで金銭的メリットがないのです。
使用条件条件
「保険期間通算特則」を適用するは、「今までの保険契約の解約の日」と、「新しい契約の開始日」を一致させておく必要があります。
もしそれらの契約の日が8日以上離れてしまうと、等級はリセットになるので注意してください。
またこの「保険期間通算特則」について、全ての保険会社が適用できるとは限らないので、検討する前にまず自身が考えている会社で使えるかどうかあらかじめ確認しましょう。
特に自動車共済系の場合は等級の引継ぎ自体ができない場合もあります。
【まとめ】事故で補償を受けた時は切り替えはやめよう
最近ではダイレクト型の自動車保険などがしのぎを削っていることから、「より安く」「より手厚い」自動車保険がどんどん登場しています。
そういったものを比較しているうち、現在契約している保険を切り替えたほうが得だというシーンも出てきます。
そんな時は、契約の途中にでも「保険期間通算特則」を使うと等級もそのままスライドさせられるのでムダがもありません。
ただし!
もともと契約している保険の保険料が、期間途中に解約したとして、月割り日割りで返金されるわけではないので全面的にお得、とまでは言えない場合もあります。
契約期間の途中で切り替えを検討する場合は、切り替えたいと考えた日に対してどの程度返金があるか調べたうえで、検討すべきです。
また事故を起こしている場合は、契約期間中の切り替えはほぼメリットはありませんので、事故で補償を受けた場合は、期間中の切り替えはしないほうが無難でしょう。