マンガで分かる【自動車保険の基礎知識】 PR

【型式別料率クラス】が自動車保険料を左右する!保険料への影響と決まり方

【型式別料率クラス】が自動車保険料を左右する

ナビさん
ナビさん
車の保険料が決める基準となるものが型式別料率クラスです
型式別料率クラスがあるからこそ、スポーツカーやコンパクトカーの保険料が高くなったり安くなったりするのです

車の保険料は、「事故リスクが低い人は安く」「事故リスクが高い人は高く」なるように設定されています。
【型式別料率クラス】はユーザーではなく車種を基準に、事故率を導き出し保険料へ反映させているのです。

【型式別料率クラス】とは?

自動車保険料は、事故率によって保険料が左右され、車に対し賠償金を払う頻度を数値化したものが【型式別料率クラス】です。
保険会社は事故を起こす可能性を見るため「個人」と「車のタイプ」と別々で評価し、実際の「車種・形式」ごとのデータから数値化しています。
この数値化された【型式別料率クラス】をもとに保険料を決めることで、保険会社が赤字にならない様にバランスを取っているのです。

【型式別料率クラス】はどうやって決まるの?

ナビさん
ナビさん
料率クラスは実際の事故率から導き出されています
保険会社が何となく決めている数値ではないのです

「型式料率クラス」の評価は、「損害保険料率算出機構」というところがが決めています。
各社の過去の事故実績・賠償実績を基に、評価付けされています。
決められた料率クラスは、全ての保険会社が採用する決まりで、保険会社によって変わるものではありません。

損害保険料率算出構

車種ではなく「型式」によって決まる

「型式別料率クラス」とは車検証に記載されたその車の「型式」ごとに算出されています。

型式料率クラスが型式によって分かれている事を解説

また型式別料率クラスは、「対人」「対物」「傷害」「車両」と各区分ごとに数値化され、「形式」によって評価されるため、同じ車種でも保険料が異なります。
同じ車種でも、スポーツモデルなどにより、事故を起こした事例をが高い「形式」を統計化・数値化し、事故が起こりやすい「形式」の場合は保険料を高く、リスクが低い車は保険料を安く設定しているのです。
その型式に乗っているからといって、事故を起こす確率とは自分は関係ない気もしますが、こういった指標を利用している、ってことなんですね。

数値は毎年見直される

「型式別料率クラス」は「毎年」見直されます。
これはある意味納得ができる気がしますよね。
その型式の事故事例は毎年刻々と変わっていくでしょうから、それを細やかに反映するために、毎年料率クラスが変化するということ。
ですので場合によっては自分が乗っている車の料率クラスが前年はそれほど高くなかったのに、その型式で事故を起こした人が多かったら、次の年は料率クラスが保険料が高くなるように変わってしまっていた、ということもあり得るのです。

同一車種でもクラスが違う場合もある

「型式料率クラス」はあくまでも「型式」によって決められたものですので、同じ車種であっても、クラスが異なる場合ももちろんあります。
その「型式」の事故履歴によって料率クラスは左右されるものですから、まったく同じ車種でも型式が違っているだけで、保険料も高くなったり安くなったりするということなんですね。

クラスによる保険料の違いは?

「型式料率クラス」は、事故リスクの大小から、「対人」「対物」「障害」「車両」の補償に対して「1」から「9」まで数値が割り当てられています。

型式料率クラスが保険料に与える事を解説

「1」はより事故リスクが少ない型式、「9」は最も事故リスクが大きい型式ということ。
数値が低いほど、保険料が安く、数値が高いほど、保険料が高くなります。
しかも、料率クラスが「9」の場合、車両保険を断られるケースまであるそうです。
ざっくり「1」と「9」でどのくらい保険料に差がでるか、というと例えば「車両保険」で比較すると、「1」を1倍とする場合「9」がなんと4倍になります。
それだけ大きな差が出てくるものです。
また現在のところ、軽自動車には「料率クラス」は適用されていません。
ただ昨今軽自動車のニーズの高まりと、車種の多様化、それに伴い普通車と同じように車種、型式によって事故率が如実に顕在化してきたことから、2018年には軽自動車でもこの「型式料率クラス」を導入していく流れとなっているようです。

料率クラスはマイナーな型式の場合、とても数値が小さく保険料が安い場合もあるのですが、逆にマイナーな車は販売台数が少ないため、事故を起こした人が多くなると、料率クラスが一気に大きくなる可能性も。
保険料算出には「型式料率クラス」が影響していることも理解して、自動車選び、保険選びの参考にしてください。

料率クラスがあなたに与える影響

ナビさん
ナビさん
料率クラスは契約者の保険料に直結しています
保険会社が何となく決めていおる数値ではありません

このように確認してみると、「型式料率クラス」が自身の自動車保険の費用に、大きく影響していることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
たまたまでも、料率クラスが高い「型式」の車に乗ったら、自分が事故を起こさなくても、ほかの車に乗るよりも保険料が上がることがあるということ。
さらに翌年には料率クラスが変わり、より高くなったり安くなったりする可能性もあるってことです。

欲しい車の料率クラスは確認できるの?

保険会社に問い合わせをすれば、教えてくれますが、ネットからの見積サービスを利用とも正確な料率クラスを確認出来ます。
現在乗っている車については、今加入している保険の証券にも記載してあります。
これから車を買う、という場合は、候補になっている車の型式を調べ、料率クラスを下調べしておくのも必要かもしれませんね。

【まとめ】車のタイプを意識と、保険料を抑えられる

これから車を買う、という場合、候補にしている車がいくつかあるなら、料率クラスがどのくらいで、保険料がどう違うかを確認して検討するのもひとつ。
比較的料率クラスが高めな、スポーツカーなどに乗る際は、少しクラスを気にする必要があるです。

●型式別料率クラスのまとめ

  • 料率クラスは保険料を左右する
  • 車のタイプにより保険料の調整をしている
  • 型式別料率クラスは損害保険料率算出機構が出している
  • 型式別料率クラスは全保険会社共通
  • 同じ車種でも型式が変われば料率クラスも変わる