
自動車保険、SBI損保と損保ジャパンの違いを知りたい!
ダイレクト型・代理店型、それぞれにメリット・デメリットがありますが、近年はインターネットの普及により、自分で保険を選ぶ人が増えています。
そこで今回は、ダイレクト型の「SBI損保」と代理店型の「損保ジャパン」を徹底比較してみました!
SBI損保と損保ジャパン!保険料の満足度が高いのはどっち?
まずは、もっとも気になる「保険料の満足度」から比較してみましょう。
公式サイトに数値を掲載している会社もありますが、「SBI損保」と「損保ジャパン」は記載がないため、今回は「オリコン顧客満足度調査2024年版」のデータを参考にしました。
SBI損保 | 74.66点 ランキング第3位 |
損保ジャパン | ランキング圏外 |
保険料に関しては、ダイレクト型自動車保険の方がユーザー満足度が高い傾向にあります。
今回のランキングでも、上位はほとんどがダイレクト型で占められていました。
なかでも「SBI損保」は第3位にランクインしており、保険料の満足度ではSBI損保に軍配が上がると言えるでしょう。
ただし、見方を変えれば、代理店型を選んでいるユーザーは保険料以外のポイントに重きを置いている可能性もあります。
そのため、満足度の数値が相対的に低く出ているのかもしれません。
また、ランキング圏外であっても、実際の数値に大きな差があるかどうかはわからないため、このデータだけで全てを判断することはできません。
SBI損保と損保ジャパン、ロードサービスの充実度を比較
では次に、「SBI損保」と「損保ジャパン」のロードサービスを比較してみましょう。
いまや自動車保険にロードサービスが付帯されているのは当たり前になっていますが、その内容には細かな違いがあります。
緊急トラブル対応の比較
- 無料レッカー
- バッテリー上がり
- キーとじ込み
- ガス欠の際のガソリン補充
- オイル漏れ、冷却水など
- パンクの際のスペアタイヤ交換
- 脱輪など車のトラブル
- 宿泊サービス
- 帰宅費用サポート
- ピックアップサポート
- ペット費用サポート
- レンタカーサポート
【無料レッカー距離】
SBI損保 | 指定工場までは無制限、ユーザーの指定した修理工場までは50㎞まで。一定の条件を満たす場合のプレミアムロードサービスならユーザー指定工場までは150㎞まで 2018年6月からは回数制限なしに |
損保ジャパン | 現場での応急作業を含め15万円相当まで対応(レッカー距離換算でおよ180㎞) 自社の指定工場までのレッカーは無制限対応 |
バッテリー上がり
SBI損保 | バッテリーの点検、交換、ジャンピング 契約期間中1回限定、交換の場合はバッテリーはユーザーで準備。 ※プレミアムロードサービスなら バッテリーの交換費用とともに部品代もカバー |
損保ジャパン | エンジンの再始動、その他応急作業(30分程度もの)を含め15万円相当まで対応 ※30分で対応できないケースは有料になる場合あり |
キーとじ込み
SBI損保 | 車内にカギがある場合に限定 ※プレミアムロードサービスなら、車内閉じ込み以外も対応、ドアキー作成も可(期間中1回) |
損保ジャパン | カギの開錠、ただしイモビライザーなど防犯装備によっては対応不可の場合あり |
ガス欠の際のガソリン補充
SBI損保 | 2018年6月より主な保管場所もサポート対象にガソリン代も10Lまで無料、ただし契約期間中1回限定 |
損保ジャパン | ガス欠時のガソリンのお届けと補充、その際のガソリン10L無料※ただし契約期間中1回限定 JAF会員の場合は期間中2回まで対応、自宅でのガス欠は対象外 |
パンクの際のスペアタイヤ交換
SBI損保 | 2018年6月より回数制限撤廃、主な保管場所もサポート対象に。 ※プレミアムロードサービスではタイヤ交換、点検も対応 |
損保ジャパン | パンクした場合の応急のスペアタイヤへの交換作業、スペアがない場合でユーザーが修理キットを車載してる場合は応急処置対応 |
オイル漏れ、冷却水など
SBI損保 | 冷却水補充、ボルト締付け、オイル漏れ点検補充、ヒューズ取替えなど対応、ただし部品は実費 |
損保ジャパン | 30分程度で対応できる作業(オイル、冷却水代金については確認が必要) |
脱輪など車のトラブル
SBI損保 | 2018年6月より、3輪まで無料に (全車輪の場合は有料) |
損保ジャパン | 状況に応じクレーン作業も対応可能、合算15万円までの作業を行う |
宿泊サービス
SBI損保 | 1名あたり15000円を上限に一泊分をカバー 事前にSBI損保安心ホットラインに連絡のうえ利用する |
損保ジャパン | ロードアシスタンス運搬後諸費用特約によるオプション対応 搭乗者1名あたり10000円を限度にカバー |
帰宅費用サポート
SBI損保 | 1名につき20000円を上限としてカバー、いったんユーザー側で立替え後日清算 ただしタクシーやレンタカー利用となった場合は1台につき30000円を上限とする |
損保ジャパン | ロードアシスタンス運搬後諸費用特約によるオプション対応 帰宅、移動費用1名あたり20000円を限度にカバー |
保険によっては、たとえばガス欠時に対応してくれる場所の範囲や、パンク時の対応内容にも違いがあります。
スペアタイヤへの交換のみ対応するケースもあれば、車載キットがある場合に限り応急修理まで対応するといった保険もあります。
(なお、「SBI損保」と「損保ジャパン」はいずれもスペアタイヤ交換対応です。)
現実的にどんなトラブルが起こりうるか、そしてどこまでのサポートが自分に必要かを事前に考えておくことが大切です。
実は私も最近パンクのトラブルでロードサービスを呼んだのですが、スペアタイヤが積んであったため、交換してもらって無事に対応できました。
もしその保険が「車載キットでの応急修理対応」のみだったとしても、今回は修理不能なパンクだったので、結局その対応では不十分だったかもしれません。
そう考えると、個人的には「スペアタイヤ交換対応」があれば十分かなと感じました。
こんなふうに、実際に起こりうるリスクを想定しておくと、自分に合ったロードサービスを選びやすくなりますよ。
SBI損保 vs 損保ジャパン 事故対応の違いは?どっちが安心?
では次に、「SBI損保」と「損保ジャパン」の事故対応を比較してみましょう。
事故対応の評価は、実際に事故に遭ったユーザーの声を参考にするのが最も信頼できる方法です。
今回は、各社の公式サイトに加えて、オリコン顧客満足度調査2024年版のデータも参考にしました。
SBI損保 | 91% ※公式サイトデータ 満足~普通と答えた合計割合 オリコン2024では圏外 |
損保ジャパン | 75.32点 ランキング第9位 |
数字だけを見ると、SBI損保の方が評価が高いように感じられます。
ただし、SBI損保のデータは公式サイト独自のもので、「普通」と回答したユーザーの割合も含まれているため、オリコンの基準とは異なります。
また、オリコン2024年版では「損保ジャパン」はランキング圏外となっており、単純に順位だけでは満足度の高さは判断できません。
こうしたことから、一概にどちらが優れているとは言い切れず、それぞれの評価基準を踏まえて慎重に比較する必要があります。
SBI損保 vs 損保ジャパン|特約やオプションの違いを比較!
それでは次に、自動車保険の補償を手厚くしたり、自動車に乗っていないときにも役立つ「特約」について、
「SBI損保」と「損保ジャパン」を比較してみましょう。
- 弁護士費用特約
- ファミリーバイク特約
- 全損時諸費用特約
- 車内(車外)身の回り品特約
- 個人賠償責任特約(日常生活賠償特約)
- 被害者救済費用等補償特約
次に両社独自で用意されている特約は以下のようになっています。
SBI損保の特約 | |
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他の自動車運転危険補償特約 |
他者から借りた車で事故の際ユーザーの申し出によって自身の保険を優先的に使う特約。 対象は「対人」「対物」「借りた車の損害」「単独事故によるケガ」など ※自動車保険契約時に自動的にセット |
自転車事故補償特約 | 記名被保険者とその家族が自転車事故で他者にケガをさせたりモノを壊した際の賠償責任をカバー。 また自転車事故で対象者がケガをした場合も保険金が支払われる |
損保ジャパンの特約 | |
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地震・噴火・津波車両全損時一時金特約 | 地震や噴火、それらに伴う津波などで、契約車に所定の損害が出たとき、一時金として50万円を支払う特約 |
車両新価特約 | 新車を保険の契約車にし事故時全損か修理費が新車価格相当額の5割以上となったケースで車を再取得したとき、契約車両の新車価格相当の額を補償 |
人身傷害死亡・後遺障害定額給付金特約 | 人身傷害保険対象の事故で被保険者が死亡したとき保険金額の全額、後遺障害が残った場合程度に応じ保険金額の4%~100%定額給付金として支払う特約 |
ロードアシスタンス運搬後諸費用特約 | ロードサービスにさらにこの特約を付けることで、宿泊、移動費用などがプラスされる |
事故・故障時代車費用特約 | ロードアシスタンス特約対象の事故やトラブル、またレッカー牽引されたとき、あるいは車両保険対象事故修理している間に代車の費用をカバーする特約 |
被害者救済費用特約 | 自動セット 契約車両の欠陥や第三者による不正なアクセスで発生した事故で、被保険者に賠償責任がないと確定した際に救済費用を支払う特約 |
両社とも、特約の内容はなかなか充実している印象です。
たとえば、日常生活でのトラブルにより賠償責任が発生した場合に補償される「個人賠償責任保険」や、不正アクセスなどによる事故で契約者に責任がないケースをカバーする「被害者救済費用等補償特約(自動セット)」など、実用的な特約がそろっています。
また、「SBI損保」では自転車事故に対応する補償がある点が特徴的で、「損保ジャパン」では、地震などの天変地異による全損時に補償が受けられる特約などが目を引きます。
このように、どんな補償が自分に必要かを考えたうえで選ぶことが大切ですね。
SBI損保 vs 損保ジャパン 割引制度を比較!どっちがお得?
次は保険料を大きく左右する「割引」についてチェックしました。
両社の割引 | SBI損保 | 損保ジャパン |
---|---|---|
インターネット割引 | 新規も継続も一律に 10000円割引 | 代理店なので割引なし |
ASV割引 | 記載なし | 9%割引 |
エコカー割引 | 記載なし | 3%割引 |
福祉車両割引 | 記載なし | 3%割引 |
新車割引 | 車両保険は3%引き 車両保険以外は9%引き | 6~21%割引 |
運転者限定割引 | 割引率不記載、ただし対応はあり | 本人、本人と配偶者限定なら7%、家族限定なら1%割引 |
ゴールド免許割引 | 最大で19%引き | 12%割引 |
証券不発行割引 | 500円 | 240円 |
電気自動車割引 | 記載なし | 記載なし(エコカー割引あり) |
安全運転割引 | 記載なし | 6(S)等級7(S)等級でスマホアプリ「運転診断」の運転履歴に応じ最大20%割引 |
「SBI損保」は、ダイレクト型自動車保険ならではのアドバンテージとして、インターネット割引が1万円と大きいのが特徴です。
一方で、割引の種類の豊富さでは「損保ジャパン」が上回っているように見えます。
そのため、単純にどちらが安いとは言い切れず、実際に具体的な条件で見積もりを取り、保険料の総額を比較することが大切です。
SBI損保 vs 損保ジャパン 結局どっちがいい?総まとめ!
「SBI損保」と「損保ジャパン」を比較してきましたが、価格の面ではSBI損保が有利である一方、補償の手厚さという点では、やはり代理店型の「損保ジャパン」が一歩リードしていると感じました。
特約の種類も豊富で、事故対応に関する満足度も、この2社の中では「損保ジャパン」が優勢といえるでしょう。
とはいえ、自動車保険に何を重視するか、どこまでの補償を求めるかによっては、「SBI損保」のほうが自分に合っていると感じるユーザーも少なくありません。
大切なのは、補償内容や特約をきちんと理解したうえで、保険料も含めて総合的に見積もり・比較することです。
※本記事では、「SBI損保」や「損保ジャパン」を含む保険会社のランキングもあわせてご紹介しています。