様々な状況による、保険会社への対応・届け出~こんな時どうする?
ここでは状況別にどのような対処・対応をしなければならないのか紹介します。
自動車保険も車に乗っている場合は、諸々届け出が必要になります。
ここでは、どういったシーンに何の届け出が必要なのか、確認してみましょう。
どんな時に保険会社へ届け出をしなければいけないの?
1)結婚した
晴れてパートナーとゴールイン、となると、役所などでもあれこれ手続きが必要ですが、自動車保険も状況によって手続きが必要です。
名義変更 | 女性のほうの自動車保険だった場合は名義の変更が必要。また婿養子などで男性が手続きしなければならない場合も! |
住所変更 | 新たに住み替える場合は、自動車保険も住所の変更の届出が必要に! |
運転者の範囲変更 | ご夫婦二人とも免許を持ってるなら、お二人が運転できるよう、「夫婦限定」など範囲の変更も必要に! |
運転者の年齢変更 | ご夫婦が運転するとなった場合、年齢が離れていたり、範囲が変わる場合は変更すべき! |
2)離婚する
いろいろあって離婚、となった場合も、状況に応じ変更の手続きが必要になります。
名義変更 | 夫の名義だった自動車保険を自分が引き継ぐ場合は、離婚成立前に名義変更の手続きを! |
住所変更 | 離婚して引っ越す場合は、住所変更を。ただしそこでそのまま暮らすなら必要なし! |
運転者の範囲変更 | 離婚して自分しか車に乗らない、となる場合などは「本人限定」に運転者範囲を変更! |
運転者の年齢変更 | 離婚で運転者の年齢範囲が変わる場合は、変更と安くなることも! |
3)内縁状態になった
自動車保険では「内縁」でも家族としたみなされ、補償が受けられるため、内縁のパートナーと暮らすようになったら変更手続きをしましょう。
住民票変更 | 内縁(事実婚)を認めてもらいやすいのが住民票。同一の住所へ変更すると補償の対象としてわかりやすくなる保険の変更ではないが、これを行っておくことで、自動車保険でいう「配偶者」と認められやすくなる!・運転者の範囲変更 … 内縁のパートナーも運転する場合は、「夫婦限定」に運転者の範囲を変更! |
運転者の年齢変更 | 内縁のパートナーが年齢範囲が異なる場合は、ここもしっかりと変更を! |
「内縁」とは「事実婚」で、別に婚姻関係がある人がいる場合は認められないよう。
また一緒に暮らし、夫婦と認められるような状態でなければならないため、住民票の変更など公的な手続きを行っておくほうがスムーズに届けられます。
4)引っ越した… 住所変更 運転者の範囲変更? ?
引っ越しした場合は、書類などが届く先も変更しなければなりませんので、自動車保険の契約の住所なども変更すべきです。
住所変更 | 契約車両も引っ越し先へ移動となるため、自動車保険も契約住所を変更! |
運転者の範囲変更 | 引っ越しし、家族が別で暮らし始める、あるいは同居になる場合、範囲も見直しを! |
運転者の年齢変更 | 引っ越しに伴い家族構成が変わったら、年齢範囲が変わるケースもあるのでチェック、変更を! |
そして車に関しては以下のようなところも必要に応じ変更・手続きを行います。
- 車検証の住所変更 … 管轄の陸運支局にて変更
- 車庫証明の申請 … 車庫所在地の管轄警察署へ(自宅パーキングの場合、しなくていい場合も?)
- 自動車税の住所変更手続き … 都道府県税事務所へ住所変更手続きを
また、管轄エリアを越境して引っ越した場合は以下のような部分も変更します。
5)子供が車の免許を取った
18歳や20歳などになったお子さんが、車の免許を取って、自家用車を運転するようになったら?これもすぐ届け出が必要になります。
- 運転者の範囲変更 … 夫婦限定となっていた、本人限定となっていた場合、「家族限定」へ変更!
- 運転者の年齢変更 … お子さんの年齢がカバーできる補償内容に変更が必要!
6)車を買い替えた
自動車保険に入っている車を、新たに別の車に買い替えた場合も手続きが必要となります。
車両の入れ替え … 契約車両が変わるので、新しい車に契約を変更する!
7)車の使用目的が変わった、走行距離が大きく変化した
ライフスタイルの変化や仕事を代わったなどで、車の使用頻度や目的が大きく変わることもあります。そういった場合も以下のような変更の届けが必要です。
- 車の使用目的 … レジャー日常から、仕事で使うようになった場合は「業務」などに、仕事場まで乗るようになったら「通勤通学」に変更!
- 走行距離 … 大幅に走行距離が延びることがわかった段階で、走行距離の設定変更を!
8)おもに運転する人が変わった
自動車保険は、基本一番運転する人を「記名被保険者」と定めて契約していますので、運転をメインでする人が変化したら届け出が必要です。
記名被保険者の変更 … 主な運転者に変更を、免許の色が変わるケースもあるのでしっかり確認を!
9)車を手放す … 中断証明書もらうか?引き継ぎ先ないから解約?
今の車を廃車する、売却して手放す、となった場合ももちろん自動車保険の手続きが必要です。
- 解約手続き … 保険会社へ車を廃車する、売却する旨を連絡し、保険を解約
- 中断証明発行 … 今後また車に乗る予定あり、あるいは家族が車を買い、乗るかも?という場合は「中断証明書」を発行しておくとベター
もし変更しなければならない事を報告していなかったら?
報告がマスト、補償対象外になるリスクがある届け出は?
もしこういったさまざまなシーンで必要な変更届を行っていなかったらどうなるんでしょうか。最も心配なのは、「補償が受けられなくなること」ですよね。
特に、以下のような部分を変更せずにいると、補償対象外となり、保険の意味をなさなくなるリスクありです。
- 運転者の範囲変更
- 運転者の年齢変更
- 車両の入れ替え
運転者の範囲や年齢が変化していたのに、今の内容を逸脱して車を運転し、事故を起こしてしまったら、もちろん、補償される範囲を外れた状態となるため、ちゃんとあれこれ補償を付けていたとしても、無駄になります。
また車を買い替えてうっかりそのまま入れ替えせずに事故を起こすと、入れ替えして30日以上たってしまっていた場合は「無保険同様」の状態となり、補償されません!
ですのでこういった部分は変化があったら「すぐに変更しておくべき」です。
最悪、変更届を出し忘れても大丈夫なものはある?
補償の範囲にかかわる内容は、その日に変更しておかなければ問題がありますが、中にはうっかり忙しくて忘れてた、というケースもあるでしょう。
即座変更していなくても、ある程度猶予があるといわれるものは以下のようなものです。
- 住所変更
- 結婚、離婚による名義の変更
ついうっかり、忙しくて、引っ越しした後も保険の住所や名義がそのままになっていて、事故を起こしてしまった!こういった場合、補償に関してはある程度は大目に見てくれる場合があるため、100%受けられなくなる、ということはないようです。
とはいえ、基本的にはこれらの変更届も「告知義務の範囲」ですから、義務としてやらなければならないことには間違いありません。
また自動車保険は「おもに車に乗るエリア」も事故リスクの指標となっているため、引っ越しして県をまたいだら、その指標も変わるということですから、やはり引っ越すとなった段階で、住所変更、また婚姻等で名義が変わったときも、きちんと変更の手続きを取るのが、基本と言えます。
事故を起こしてしまった後に変わったことを報告するのでも大丈夫?
先ほど補償にかかわる部分の変更と、住所や名義の変更で補償が受けられるかどうかに関わるかどうか、ということに触れましたが、事故を起こしたあとに変更すべき部分に気づいた場合、もちろんすぐに報告はしなければなりません。
名義や住所などについては、うっかり、ということで話が進み、事故の際も補償に影響が大きく出ることは少ないです。
しかし先ほど同様「運転者の範囲」「運転者の年齢」などが変えられてなければ、事故を起こした人がこの範囲から外れている限り、補償の対象外となります。
ですから、大丈夫とは考えず、どのような変化も起こった段階ですぐに変更の手続きを取る、と認識しておくことが大事といえます。
変更の手続き、どうやって報告するの?
代理店型自動車保険に契約している場合は、諸々の変更手続きはすべて、担当者へ連絡するだけで行えますが、ダイレクト型自動車保険の場合は、変更するものによって手続き先は違ってきます。
運転者の限定範囲 | インターネットのマイページから変更。苦手なかたはカスタマーダイヤルへ |
運転者の年齢変更 | インターネットのマイページから変更。苦手なかたはカスタマーダイヤルへ |
住所変更 | インターネットのマイページ、カスタマーダイヤル、あるいは書面で変更! |
名義変更 | 契約者、記名被保険者の変更いずれもインターネットのマイページ、カスタマーダイヤルで変更できる |
車両の入れ替え | インターネットのマイページ、カスタマーダイヤルで変更できる |
使用目的、距離変更 | インターネットのマイページから変更。苦手なかたはカスタマーダイヤルへ |
解約 | ケースによってはインターネットからできるが、状況によってはカスタマーダイヤルで対応になる |
中断証明書発行 | カスタマーダイヤルへ連絡する |
ネットが使えればカンタンに手続きできるものもありますが、よくわからない場合は電話してみるのもいいでしょう。
詳しく丁寧に教えてくれますので、とにかく「変化があったらすぐに変更」が鉄則です。