車両保険の加入基準と判断目安

車両保険に加入しなくても大丈夫なの?

 

 

車両保険は、任意保険料の中でも大きな割合を占めていおり、安いものではないので少しでも節約したいと考えてしまいますね。

 

しかし、安易に補償内容を削ってしまうことで、万が一の事故の際に補償が適用されずに「車だけを失ってしまう」なんて事にもなりかねません。

 

ここでは、車両保険の必要性と補償内容の選び方だけではなく、車両保険自体に加入するべきかどうかについて紹介します。


車両保険は絶対に必要なの?

 

 

車両保険は、自分の車の修理費などが補償される保険のことですね。

 

この車両保険、「自分自身で事故を起こしてしまった場合(=自損事故)に支払われる」のですが、それだけではないことをご存知ですか?

 

実は、相手がいる事故でも必須な補償なのです。


 

●車両保険のよく知られている支払い例

  • 車の 運転中に脇見をして電柱に追突し、バンパーが凹んだ
  • 高速道路にて、前を走っていたトラックの飛び石でフロントガラスに傷がついた
  • 新車で購入したばかりだったのに、車両を盗難された
  • 車両にいたずらされた

 

このように、「自分の愛車」を取り巻く様々なリスクに対応することができる保険、というイメージが強いと思います。

 

実は上記以外にも、「車対車の事故」で自分自身に過失が発生してしまった場合、過失割合に応じて保険金を受け取ることができます。

 

<過失事故、こんなときどうする?>

 

もう少し分かりやすくするために、実例を挙げて、補償がどのように支払われるのか見てみましょう。

 

ケース1.過失割合が、【自分:相手=0:100】の場合

 

相手の前方不注意で、自分の車両に突っ込まれた。こちらは完全に停止していたので、相手の過失が100%となった場合、支払いはどうなるのでしょうか。

 

相手の対物保険から、車両の修理費用として100%支払われます。

 

ケース2.過失割合が、【自分:相手=100:0】の場合

 

ケース1と逆バージョンではどうでしょうか。

 

自身の対物保険から相手への修理代を支払い、あわせて自身の車両保険から、自分の車の修理費が支払われます。

 

ケース3.過失割合が、【自分:相手=50:50】の場合

 

お互いの自動車が動いているときは、どちらかの過失が0になることはまず有り得ません。そのため、もし相手がぶつかって来た被害事故だったとしても、こちら側にも過失が発生する可能性は十分考えられます。今回はお互いに過失がある場合で、かつ自分の車の修理費が100万かかる場合を想定してみましょう。

 

相手からは、相手の対物保険から「50万円」しか払ってもらえず、残りの50万円は自身で負担しなければなりません。

 

事故で自身の車を修理する場合は、過失割合によって貰える補償金額が変わって来ます。

 

しかし、車両保険に加入していることで、自身の過失分の修理費用を車両保険の枠の中から補填してもらう事ができるのです。

 

●注意ポイント

 

自分にも過失割合が発生してしまった場合、いくら相手がぶつかってきた被害事故だといえども 、加害者が全ての修理費を支払ってくれるわけではないのです。

 

車両保険を付けていない方からよく聞く理由が、「自分が事故を起こさないように気を付けていれば、車両保険を使うこともないと思ったから」というもの。是非この機会に「車両保険は、過失事故も含めた自動車に関する事故の補償」と覚えておいてくださいね。

 

車両保険に加入していないとどうなるの?

 

車両保険に加入していないと、もし事故を起こしてしまったり、過失割合の発生する事故に巻き込まれてしまったりした 場合などに、自動車の修理費や再購入費用が全額自己負担になってしまいます。

 

例えば新車で300万円の自動車を一括購入し、納車からわずか数ヶ月で全損となってしまった場合で考えてみましょう。
車両保険に加入していれば、最大で300万円の保険金を受け取ることができますので、同じ車を購入することも、別の車を購入することもできます。

 

一方加入していないと、車両に関しては全く補償されない状態のため、修理費や新車購入費など全て自己負担となります。
特に高価な車は、まとまったお金がなければ購入することもできません。新車や高価な自動車であれば、必ず車両保険に加入しておきましょう。

 

車両保険の加入率はどれくらいなの?

 

日本損害保険協会の2014年度末の統計によると、全国で自動車保険に加入している契約者のうち車両保険に加入している人は、なんと半数以下の約43%という数字が出ています。

 

意外に少ないように感じますが、過去10年の推移でみると、加入率は年々上昇しています。社会全体にも、少しずつ車両保険の必要性が浸透しているようですね。

車両保険加入の目安になるものはあるの?

 

 

皆が車両保険に加入しなければと言うことはありません。

 

加入の可否も分かりにくいので、私から見る車両保険の加入非加入の目安を紹介します。

 

また車両保険の選び方は、ご自身の自動車のタイプによって変わってきます。

 

ここでは大きく「新車の場合」と「中古車の場合」に分けて紹介しましょう。


 

加入目安は車体の価値が100万円

 

保険料のバランスを考えるのであれば、「100万円以下なら車両保険に加入しない」と決めてしまうという方法があります。

 

実は自動車保険を販売している保険会社では、他の契約者との公平性を図るため、更新ごとに各自動車の価値を見直し、車両保険金額を設定しています。
新車を100万円で購入した場合には、「新車割引」かつ「新車特約」という補償があるため、保険会社によりますが、大体3年程度は事故の際、最大100万円の補償を受けることができます。

 

一方中古車の場合、1年で10〜15%車両の価値が下げられてしまいますので、もし100万円以下で購入し、車両保険に加入したとしても、翌年の車両保険金額は85万、さらにその翌年は75万・・・と、どんどん自動車の価値が下がっていきます。

 

さらに事故で自動車に修理が必要となった場合、1度車両保険を請求してしまうと、翌年から3年間、保険料がグンと上がってしまいます。もし10万円程度の修理代で保険金を請求してしまうと、条件によっては次の年から3年間、この10万円が保険料として上乗せされてしまうということも考えられます。
これではせっかく車両保険に入っても、価値の低い自動車で高い保険料となってしまい、経済的ではないと思いませんか?

 

車両価格が100万円以下の自動車は、年式が古いか、既に何万キロも走っているか、あるいは事故歴があるか、などの理由から中古車として販売されているものが多くなっています。

 

こういった観点から、「100万円以下の自動車なら車両保険には加入しない」と決めてしまい、多少のキズは大目に見る、大きな事故をしてしまったら車両を乗り換える、と割り切って自動車を運転するということも、保険料節約の考え方としてはおススメです。

 

 

新車の場合はどうしたらいい?

 

新車の場合、これから数年〜長ければ数十年の相棒となるわけですから、初めのうちは節約せずしっかり付けておく方が安心かと思います。保険業界において新車と呼ばれる期間は、「初度登録から25ヶ月以内」までです。この期間は等級制度による割引に加え、新車割引もあるので、もし保険料で迷う場合は、エコノミー型とフルカバー型の両方で見積もりを取って比べてみてはいかがでしょうか。

 

■エコノミー型車両保険

 

エコノミー型車両保険は、「車対車+A、車両危険限定」と各保険会社によって名称が異なりますが、内容は同じで「自動車同士の事故の場合と、偶然の事故のみ補償する」というものです。そのため、自分でうっかり電柱にぶつけてしまったというような自損事故は対象外となります。

 

■フルカバー型車両保険

 

エコノミー型で補償されなかった自損事故を含め、すべての車両リスクに備えることができる保険です。ただし、エコノミー型もフルカバー型も、地震・噴火・津波による事故は補償されませんので、ご注意ください。

 

●新車の場合のおすすめ!

 

私個人的には、年齢を重ねて等級も16等級以上ある方は、新車でもエコノミー型の補償でよいのではないかなと思います。16等級ということは、「6等級からはじまって10年間無事故」ということですので、一般的には事故リスクが低く、保険料もお得になるからです。

 

逆に6〜11等級くらいまでの方の多くは、運転歴が5年以下で年齢も20〜30代前半、まだまだ事故のリスクは高く、事故の際まとまった費用を準備しておくことも難しいのではないでしょうか。そういった方は、年間保険料が高くなっても、やはりフルカバー型の方が安心です。

 

 

中古車の場合はどうしたらいい?

 

中古車の場合、100万円以下の自動車も多く販売されていますよね。私の個人的な考えですが、100万円以下の自動車には、車両保険は不要かなあと思います。
中古車の良い点は、【少しくらいの傷は気にせず、気軽に乗れるところ】です。

 

●中古車を購入される人の気持ち

 

  • 運転の練習のために、安い中古車を購入したい
  • まだお金もたまっていないし、お金がたまるまでは中古車でガマンしよう
  • そんなに運転頻度もないし、たまに必要だから中古車でいいや

 

という方も結構多いです。中古車のキズは割り切る、という考えですね。

 

また100万円以下で購入できる中古車の車両保険金額は、保険会社の時価評価も低くなりがちです。自動車も長年使用すれば劣化していきますので、自動車の価値の部分となる車両保険の保険金額は、毎年契約のたびに見直しされます。仮に新車購入時には150万だった自動車の時価も、翌年には135万、翌々年度には120万、105万…と前年度の90%程度にしかなりません。新車ですらこのように評価されるので、中古車だとさらに低くなるのは、何となくご理解いただけるでしょうか。

 

●中古車の場合のおすすめ(安い車の場合)

 

上記の理由もあり、中古車は購入時の車両代金を、そのまま車両保険金額にすることができない場合があります。それならば、いっそのこと車両保険を外し、大きな事故を起こしてしまった場合は買い替えるつもりで運転する、というのも1つの方法です。

 

 

こんな所を気を付けたい!

 

①新車で購入して、今年で早10年・・・車両保険は見直すべき?

 

新車も毎日のように使用すれば、それだけ価値が下がっています。もし10年間まったく車両保険を見直さず、更新だけ行なっていたという方は、一度車両保険の見直しを行ないましょう。新車購入時には等級も低くフルカバーだった車両保険も、エコノミー型で安く押さえることができるということがありますし、新車で免責0にしていたものを、免責10万にして保険料が安くなる、ということもあります。車両保険は定期的な見直しが必要です。

 

②ローンで購入した自動車にも、車両保険は必要?

 

ローンで購入した自動車には、必ず車両保険をセットしておきましょう。もし車両保険に加入していないと、ローンの返済はもちろん、新たな車両購入の費用もすべて実費となってしまいます。

 

③免責はどのように設定したらよい?

 

自動車保険のほとんどは、一度保険を請求してしまうと等級が3等級ダウンしてしまい、翌年から保険料がグッと上がります。等級は1年間無事故で1等級あがりますので、元の保険料に戻るまでに3年かかります。この3年間でどれだけ保険料がUPするか、イメージできるでしょうか?
契約している車種や等級にもよりますが、事故リスクが高い軽自動車だと5万〜7万円、事故リスクが少ないといわれているコンパクトカーでも3万円前後かかることがあります。

 

もしも、かすり傷程度で5万円の修理代を保険金請求し、翌年から3年間で合計5万円保険料がアップしてしまっては、等級は下がるし保険料も取られるし・・・で全くいいことがありません。

 

それならば、10万円以下の傷なら自腹で修理してしまいましょう!契約時に「免責(=保険会社が補償を持たない金額)」を10万円に設定することで、保険料が数千円お得になります。大きな事故の時だけ保険に頼る、これもひとつの節約技です。

 

100万円以下でも、車両保険に入った方がいい場合もある?

 

 

「100万円以下なら車両保険に加入しなくてもよい」とお伝えしましたが、新車でも中古車でも、100万円以下で車両保険に入っておいた方がよい場合があります。

 

それは、ローンを組んで自動車を購入した場合です。

 

もしローンを組んで自動車購入し、大きな事故を起こしてしまった場合、車両保険に入っていないと、ローンの返済と新たな自動車の購入費がダブルで襲ってきます。

 

それは少し怖いですよね。ローンを組んでいる方は金額に関わらず、可能な限り車両保険に加入してくださいね。

 

結局車両保険には入った方がいいの?入らなくていいの?!

 

 

車両保険は、車種と年齢、等級の組み合わせで加入のおススメポイントが変わります。

 

ここでは、実際に車両保険に加入した人・加入しなかった人の実績データを紹介します!


 

車両保険の【加入】・【非加入】の実例紹介!

 

ケース1.22歳、6等級、中古車(70万)で初度登録から6年経過したマーチを購入

 

→車両保険は【 エコノミー型 】または【 車両保険なし 】がおすすめ!
すでに初度登録から6年も経過したマーチだと、保険会社の時価もそこそこ低く、購入金額の70万円で車両保険金額が設定できない可能性が大です。それならば、エコノミー型で相手のある事故には対応できるようにしておき、自損事故でのキズの修理は諦めましょう。見積もりを両方とってみて、大きく保険料が変わるようであれば、いっそのこと車両保険をセットしないという手もあります。

 

ケース2.31歳、10等級、新車(160万)のN-WGNを購入

 

→車両保険は【 フルカバー型 】がおすすめ!
新車の場合は、2〜3年だけでもフルカバーに入っておく方が安心です。等級もまだ低いので、自損事故が心配であれば、免責も低めの免責0〜5万を選ぶのもよいかと思います。

 

ケース3.37歳、16等級、新古車(170万円)のアクアを購入

 

→車両保険は【 エコノミー型 】かつ免責をつけてもいいかも
すでに等級が16等級と無事故の実績が積み上がっているので、自損事故を起こす可能性は一般的には低いです。また車両のタイプもコンパクトカーなので、車対車の事故になっても、よっぽどでなければ被害も少ないでしょう。37歳というと、家庭のある方であれば少し節約が気になるお年頃。自損事故は自分で責任を持つという自覚も生まれ、一層安全運転に務めることができますので、節約とあわせて一石二鳥になりますよ。

 

ケース4.45歳、20等級、新車(450万)のヴェルファイアを購入

 

→車両保険は余裕があれば【 フルカバー型 】がおすすめ!
新車なので、2〜3年の内はフルカバー型に入り、その後エコノミー型に切り替えるという方法もあります。ただ等級が20等級と安定しているので、エコノミー型と保険料がそう変わらない可能性があります。また一般的なコンパクトカーなどに比べると、車体が大きく、万が一の際に被害が大きくなりがちです。もし余裕があれば、フルカバー型で加入しておく方がよいかもしれません。

車両保険の必要性【まとめ】

 

車両保険は車の価格・年式、契約者の等級・年齢により最適な補償条件が変わります。
どんな補償内容が良いのかと聞かれたら、出来るだけ手厚い補償が受けられるフルカバー型の「一般型車両保険」に加入するのに越したことはありません。

 

しかし、自動車保険の加入には予算も気になります。
車両保険は自身の車を補償するためですので加入しなくても相手には迷惑をかけることはありません。

 

そのため、自身が車の使い方と自動車保険料のバランスが取れているなと感じられるポイントを探し当て、納得できればいいというのが車両保険でもあるのです。

 ●車両保険のお役立ち記事

 

車両保険の基本を知ろう!!

 

自動車保険の相場って分かるものなの?(サイトTOPへ行きます)

 

 

自動車保険見直していますか?


 ●年代別の保険料相場

保険料は年齢に大きく左右されます。
10代・20代・30代と各年代の保険料相場を紹介。各年代毎の保険のポイントもチェックしましょう!


年代別の保険料相場

 ●軽自動車の自動車保険

軽自動車は普通車とは保険料の決まり方が違います。
軽自動車の保険料相場と補償内容の
選び方のポイントをチェックしましょう。


軽自動車の保険相場はどれくらい?


 ●保険内容を選べる様にガイド!

自動車保険を選べる様に分かりやすくナビゲートします

納得して保険を選べる様に自動車保険の選び方を1から分かりやすくガイドします。


自動車保険の選び方ガイド

 ●結局どの保険を選べばいいの?

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