▼「70代以上の自動車保険加入ポイントをマンガで解説」▼
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はじめに言っておきますが、70代でも身体も気持ちもはっきりしている人から、衰えが出ている人まで様々です。
70代前半と後半でも違ってきますので、一概に車の運転をおすすめするわけではありません。
実際に、アクセルの踏み間違えや、死亡事故に至るケースもあり、事故のリスクをふまえた上で、自動車保険の話をすすめさせてもらいます。
70代の自動車保険は、年々保険料が上がってくるのがネックになります。
保険料が気になる場合は「ダイレクト型自動車保険」の見積もりを考えてみるのもいいでしょう。
費用が気になる場合は、軽自動車に乗り換えるのも維持費用が少なくおすすめです。
70代の自動車保険で気を付けたいポイントは補償内容を削らない事です。
加入者の気持ちとしては保険料が高くなって来る年齢なので、保険料を安くしたいと思います。
そのため、安心できる補償内容であり、安い保険会社を探すために、各社の保険料を比較する必要があります。
たくさんの保険会社全ての保険料を確認する必要はなく、「※一括見積もり」を利用し、効率的に見積もりを取得するのがおすすめです。
※こちらから「おとなの自動車保険」などの比較見積もりできます。
70代の自動車保険のポイント
- 年々保険料が高くなるのは仕方のない?
- 補償内容・ロードサービスか確実に加入!
- ダイレクト型自動車保険を検討してみる!
70代の運転事情と交通事故問題
70代の自動車事情
日常生活で自動車を使う必要性がある
年齢が高くなると、自動車の運転に不安を感じることがあるものです。
だけど、地方都市でバスや鉄道など公共交通機関の利便性が悪いため、買い物や通院など日常生活で自動車を使う必要性はなくなりません。
70代の交通事故死亡率は高い
出展:警察庁交通局‐「平成29年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況について」
平成29年 年齢層別・状態別死者数の推移(自動車乗車中) | |
---|---|
30代 | 82人 |
40代 | 143人 |
50代 | 142人 |
60代 | 207人 |
70代 | 234人 |
80代 | 235人 |
70歳以上の死亡事故は高い数値を示しています。
高齢者運転手の事故の多い原因
出展:(※NHK:クローズアップ現代より-どう防ぐ?高齢ドライバー事故 徹底研究!)
1.衰え
交差点で向かってくる対向車を認知し、回避するまでの時間を計測すると、70代の高齢者の平均時間は1.9秒、若年層の平均時間は1.2秒でした。
時速50kmの自動車は、0.7秒で約10m進みます。
まだ大丈夫と思っていると、次の瞬間自動車に衝突しています。2.過信
長い運転経験から今まで(重大な)事故を起こしたことがないから、事故を避けることができると考える高齢の運転手さんが多くいます。
特に75歳以上では53%の方が「事故を回避できる」と回答しました。
これは運転手さん個々の経験に基づくものであって、70代の体力的な衰えを考えると過信と言えるでしょう。
70代の自動車保険料(実例見本)
では保険に安く加入する方法はあるのでしょうか?
70代の自動車保険は高い
警察庁のデータからも分かるように事故が多いものですから、70代の方の自動車保険料は他の年代よりも高くなります。
見積もりで比較してみましょう。
●トヨタ プリウス ZVW35 平成27年12月登録
- 使用者限定: 夫婦限定
- 年齢条件: 35歳以上
- 等級: 20等級
- 年間走行距離 :5,000km以下
- 免許の色: ゴールド
対物賠償 | 無制限 | 搭乗者傷害 | 有り・死亡1000万円 |
対人賠償 | 無制限 | 弁護士特約 | あり |
人身傷害 | 車外も含む5000万円 | 等級 | 20等級 |
ダイレクト型自動車保険の見積もり金額を確認してみましょう!
年代 | ダイレクト型自動車保険の見積もり |
---|---|
35歳 | 56,190円 |
45歳 | 55,670円 |
55歳 | 55,070円 |
61歳 | 59,820円 |
65歳 | 64,970円 |
71歳 | 69,660円 |
75歳 | 69,660円 |
このように30歳~60歳までほぼ同じ保険料ですが、65歳を超えると保険料が高くなるがわかりますね。
70歳以上でも車の保険料を節約する方法ってあるのでしょうか?
でも、ダイレクト型自動車保険のように元々が安い保険などもあるのでチェックしてみるといいですね。
あと、数ある保険会社の中から安い保険を探すには一括見積を使うのがおすすめですね!
補償契約内容を選ぶポイントや特約・割引による保険料削減方法も解説しています。
70代の自動車保険の選び方
70代ともなると「収入は年金のみ」などと
確実に収入が減っている方が多いと思われます。
しかし、事故が多い年代なので、自動車保険の補償は充実させる必要があります。
そこで、自動車保険料の支払いは出来るだけ少なくする
だけど、事故が多いので自動車保険の補償は削らずにする
そんな見直しをしていきましょう。
たとえば、補償は削らない例として
- 事故の相手に補償をする対人・対物賠償責任保険を無制限する
保険料とのバランスをとるために、
- 人身傷害保険の金額を下げる
70代の方に人身傷害の補償額1億円以上は、保険料負担が大きすぎる
※上の見積もり例で人身傷害1億円の補償の場合、自動車保険料は年間70240円になります。
しかし、逸失利益を計算すると1億円まで認められるのは難しいでしょう
- ・車両保険に自己負担額をつける
自分の車両の修理代はすべて保険金で賄うのでなく、5万円から10万円の自己負担をつけるなど、現在の補償内容を見直してみましょう。
※上の見積もり例で車両保険へ1回目10万円2回目10万円の自己負担額を設定した場合
年間の見積額は56210円になりました。
そんな自動車保険の見直しをするといいでしょう。
70代の自動車保険を安く抑える方法
70歳代の保険料相場は、30~64歳までの保険料と比べると割高な金額になるのがわかりました。
それではどのような、保険料を下げる工夫がでるのでしょうか?
- 契約する保険会社をダイレクト型自動車保険会社と契約する
- 自動車保険の契約期間を長期にする
- 30~50代の同居の家族を記名保険者にする
- 軽自動車に乗り換える
こう言った事で保険料は確実に安くなっていきます。
1.ダイレクト型自動車保険に加入する
通販型の自動車保険で「満足度の高い」保険会社は
- SBI損害保険
- セゾン自動車火災保険
- 三井ダイレクト損害保険
この3社がアンケートでは上位に挙がってきます。
この保険会社の特徴は個人へ対する担当営業マンが居ない代わりに、
仕組化により業務の分担化が上手く行っているからです。
ダイレクト型の保険だからと言って今や代理店型にも負けないサービス、事故対応は当たり前になっているのです。
ダイレクト型自動車保険会社の保険料は安い!?
たとえば、先ほどのプリウスの見積もりは、
70歳代で69,660円でした。
これは、ダイレクト型自動車保険会社の見積額です。
同じ条件で代理店型保険会社から見積もりをとると
104,980円になります。
ダイレクト型自動車保険会社の見積額のほうが約3万5千円安いことがわかりました。
ダイレクト型自動車保険には欠点もある
もっとも、ダイレクト型自動車保険会社は、
- 自分でパソコンやスマートフォンから申し込む
- ある程度の自動車保険の知識が必要である
という契約者自身にパソコンスキル、保険知識が必要となります。
パソコンやスマートフォンの動作をしてくる人がご家族にいて、
更に保険知識に詳しい知人がいる必要が有るのです。
この問題点をクリアできたならば迷わず、ダイレクト系保険会社に申し込みましょう。
確実に保険料が安く出来るでしょう。
2.記名保険者を30代~50代の運転者にする。
●プリウスのダイレクト型自動車保険会社の保険料見積もり
年代 | 自動車保険料 |
---|---|
35歳 | 56,190円 |
45歳 | 55,670円 |
55歳 | 55,070円 |
一方70歳の場合は、69,660円。
記名保険者の年齢が違うと10,000~15,000円くらいの差がでます。
記名保険者を同居の家族にする保険料が下がるかも!?
同居のご家族に30代~50代で車を運転できる人がいるなら
記名保険者を30代~50代の方にする方法もあります。
30代~50代の同居のご家族がいない場合は、この工夫は使えません。
※記名被保険者の意味は、保険会社では契約の車(被保険車)を主に運転する人のことです。
保険会社によっては「主に運転する人、または車を自由に支配・使用する正当な権利を有する方」という会社もあります。
家族の中で主に運転する人が微妙な差であれば問題なさそうです。
もし不安なようでしたら、契約時にコールセンターに状況を言って判断を仰ぎましょう。
3.自動車保険の契約期間を長期にする
自動車保険は1年契約が基本ですが、中には3年の長期契約をできる保険会社もあります。
事故を起こしても等級が変わらないから保険料が上がらない!
3年契約にした場合、交通事故を起こして保険を使用しても、契約期間3年間は契約開始時のノンフリート等級が適用されます。
そのため自動車保険の等級は契約期間内下がることがありません。
だから、保険料が上がりません。
しかし、長期契約の自動車保険を販売しない会社もありますのでご注意ください。
4.乗っている自動車を軽自動車に変える
買い替えの予定があるなど新たに自動車を購入しても経済的負担とならない
場合、思い切って軽自動車に乗り換えるという方法もあります。
軽自動車に乗り替えるだけで年間数万円保険料が安くなる!?
たとえば 軽自動車の場合
●ホンダNBOX JF1 平成28年3月登録
- 使用者限定 本人・配偶者限定
- 使用目的 日常レジャー 年間10,000km以下走行
- 免許の色 ゴールド
</tr
対物賠償 | 無制限 | 車両保険付き | 車種毎設定 |
対人賠償 | 無制限 | 車両保険 | 一般・200万円 |
人身傷害 | 車外も含む5000万円 | (一般、免責金額) | 1回目0円/2回目10万円 |
対物超過特約 | 有り | 年齢条件 | 35歳以上 |
搭乗者傷害 | 有り・死亡1000万円 | 日常生活(個人)賠償 | あり |
弁護士特約 | あり | 等級 | 20等級 |
上の契約条件で見積もりを取ると
70歳の方でも、34,770円という保険料でした。
普通車のプリウスでは69,660円でしたので、約3万5千円安くなります。
これは、軽自動車には現在保険料料率が設定されていないので、
普通自動車よりも自動車保険料が安くなるのです。
70代の自動車保険【まとめ】
どうしても車が必要なら、絶対に自動車保険に加入してください。
年々体力が衰えてくる年代ですので、安全第一で運転しましょう。
もし免許を返納し、自動車保険を解約する場合は「中断証明」を取得しましょう。
引き続き自動車保険を探す場合は、適切な補償内容を選択し負担にならない保険をさがしましょう。
保険を更新する前に一度複数の保険を比較と、どこの保険会社が最適なのか選べます。