でも、自分のために補償がどんな内容で、いくらするのか知っておいてもソンはありませんよね。
これから、大きなバイクに乗る方にとって、
- バイクの排気量で自賠責保険の保険料の差はつくの?
- バイクの排気量で任意保険の保険料の差はつくの?
- 任意保険の必要性
- 任意保険「自分への補償」はどうする?
という話をご紹介します。
バイクの排気量で自賠責保険の保険料の差はつくの?
~250㏄まで |
251cc~400㏄まで |
401㏄~ |
|
1年 |
9,510円 |
9,180円 |
9,180円 |
2年 |
14,290円 |
13,640円 |
13,640円 |
3年 |
18,970円 |
18,020円 |
18,020円 |
排気量の大きい車両のほうが。若干安いですが、ほぼ同じと考えていいでしょうね。
ちなみに、自賠責の保険の補償内容は
- 死亡したとき 3000万円
- ケガをしたとき 120万円
- 後遺障害が残ったとき75~4000万円
被害者1名に対する補償です。
保険料や排気量が異なっても補償内容は同じです。
バイクの排気量で任意保険の保険料の差はつくの?
スクーターで比較してみました。
運転者の条件は
- 使用者限定 本人配偶者限定
- 使用目的 日常レジャー 3,000km~5,000km走行
- 6等級新規
- 免許の色 ゴールド
車種は
- ホンダ フォルッア250si 250㏄以下
- ホンダ シルバーウィングGT400 400㏄以下
- ホンダ シルバーウィングGT600 大型バイク
フォルッア250si | シルバーウィングGT400 | シルバーウィングGT600 | |
対人賠償 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物超過 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
搭乗者傷害 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
人身傷害 | なし | なし | なし |
車両保険 | なし | なし | なし |
年間保険料 | 28,200円 | 28,200円 | 28,200円 |
と250㏄以下のバイクも600㏄の大型バイクも補償内容が同じなら任意保険料は変わりません。
では、人身傷害を付けてみると保険料が変わるのでしょうか?
フォルッア250si | シルバーウィングGT400 | シルバーウィングGT600 | |
対人賠償 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物超過 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
搭乗者傷害 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
人身傷害 | 3000万円 | 3000万円 | 3000万円 |
車両保険 | なし | なし | なし |
年間保険料 | 44,280円 | 49,320円 | 68,430円 |
250㏄と400㏄は差がありませんが、大型は保険料が上がりました。
人身傷害をつけると保険料が高くなるのがわかりますね。
こんどは、車両保険をつけてみましょう。
フォルッア250si | シルバーウィングGT400 | シルバーウィングGT600 | |
対人賠償 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物超過 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
搭乗者傷害 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
人身傷害 | 3000万円 | 3000万円 | 3000万円 |
車両保険 | 50万円 | 80万円 | 90万円 |
年間保険料 | 82,260円 | 82,150円 | 88,650円 |
年間の保険料が上がりましたが、また排気量の差はほとんどありません。
自賠責保険、任意保険ともに排気量の差=保険料の差にはなりませんでした。
任意保険の必要性
では、自賠責保険、任意保険ともに保険料に差がないなら、任意保険の補償はどうしたらいいのでしょうか?
「任意保険なんか高いだけだからいらない」という方もいるようですが・・・
交通事故の賠償額は高いのです!
①50歳の会社員が車に引かれ死亡し、その賠償金は1億5000万円近くになりました。
②67歳の女性が植物状態となり、認められた賠償金は9500万円でした。
③店舗に車両ごと突っ込んで、修理代、営業補償で2150万円。
①では、自賠責保険から支払われる金額は3000万円です。
とすると残りの1億2000万円は、加害者が自分で補償しなくていけません。
②では、自賠責保険から支払われる金額は4000万円です。
とすると残りの5500万円は、加害者が自分で補償しなくていけません。
③では、自賠責保険から支払われる金額は0円です。
とすると2150万円すべてを、加害者が自分で補償しなくていけません。
この加害者の代わりに賠償してくれるのが任意保険です。
任意保険に加入していることで高額な賠償を自腹で負担しなくてすむのです。
バイクでも任意保険に加入するのが必要だとおわかりいただけたかと思います。
任意保険「自分への補償」はどうする?
実はバイクの任意保険料を大きく変えていたのは、「自分への補償」である人身傷害特約と車両保険です。
相手のある事故では、相手の対人、対物賠償から補償されます。
しかし、事故の原因に過失割合がある場合、相手がいない事故のとき「自分への補償」を付けていないと、治療費や修理代は持ち出しとなります。
しかし、補償をつけると保険料が高くなる・・・。迷ってしまうところですね。
人身傷害の考え方
搭乗者傷害だけでは、死亡や大ケガのときの補償が足りなくなる可能性があります。
そこで、人身傷害をつけるのですが、もし、ご本人または同居の家族が契約している自動車保険があるなら「人身傷害保険」を「搭乗中以外も補償」で契約しましょう。
するとバイクの任意保険は、搭乗者保険だけでも大丈夫になります。
また、別途に交通傷害保険や生命保険の傷害保障を付ける手もあります。
ご自身の加入されている保険内容を見直してみてはいかがでしょうか?
車両保険
先ほどの見積もりで車両保険に加入すると保険料が高くなることはわかりました。
自動車と比較するとバイクの修理費自体は高額にはなりません。だから車両価格も自動車より安いので、壊れたら買い替えるという方法も「あり」です。ただ、大型バイクの場合は、価格が200万円を超える車両もあります。そうなると自動車と同じように考えたらほうがいいでしょう。つまり、車両価格が低くなるまでは車両保険をつけておき、価格が低くなったら車両保険を外すローンでバイクを買った場合は、ローンの支払いが終わるまで車両保険をつけておくという方法がよいでしょう。
ただ、保険会社によってはバイクの車両保険がない会社もあります。
バイク保険に加入する際、確認を忘れずに。
まとめ
バイクでの事故の補償を厚くする任意保険であっても、事故で使用すると保険料が翌年は高くなります。万が一のための保険ですが、事故のないバイクライフにしたいですね。
※過去5年のランキングデータから傾向を出しました。