自動車保険特約のロードサービスについて
▼「ロードサービスについてのポイントをマンガで解説」▼
ロードサービスとは?
ロードサービスとは、事故時に動けない車をレッカー車での引き上げなどに対応してくれ、事故時だけではなく「キー閉じ込め」「パンク」「ガス欠」など故障やトラブル時に、救援もしてくれます。日常の車のちょっとしたトラブルや事故でも助けてくれるのがロードサービスです。ロードサービスと言えば、JAFという専門の団体以外にも、自動車保険やクレジットカードに付帯されている事があります。
ロードサービス利用体験談
先日車の故障でロードサービスを活用しました。
今のロードサービスの補償って致せりつくせりですね!
車に乗っていたら、一度や二度は「困った!」という状況になったことがあるはずです。
私も、今までガス欠、バッテリー切れ、ダイナモがイカれて車が停止、ボンネットから煙…なんてトラブルを経験しました(けっこう多いですね…)。
そういったときに本当に助かったのが入っててよかった「ロードサービス」でした。
私のように少し古い車に乗っている人にとっては、事故を起こすよりも車のトラブルで使用があり、本当に助かるものなんです。
ロードサービスが補償してくれる内容は?
●ロードサービスが補償してくれる内容
- レッカー…15万円まで
- 帰宅時に掛かった費用…2万円まで
- 修理時に掛かる代車代金(レンタカー)…7000円/日(上限30日間)
- 修理工場目までの交通費(タクシー等)
※保険会社により内容に差は有ります。
※損保ジャパン日本興亜に加入していました。
ある日出先で車を止めたところボンネットからすごい勢いで水蒸気が上がっていた…。
そして地面にはダダ洩れのクーラント液が…。
まず初めに思い浮かべた事は…
- 「JAFには加入していない」
- 「自動車保険のロードサービスは加入していただろうか?」
- 「クレジットカードのロードサービスは?」
この3つでした。
ロードサービスを呼ぶには?
ダッシュボードを見ると保険証書の中にロードサービスの緊急連絡用のカードが入っていたのでさっそく電話。
ロードサービス専門デスクのガイダンスに沿って進むと、ショートメールが送られてきます。
これに沿って進むと位置情報を伝えられるという事です。
位置情報を送るとオペレータに電話が繋がり、話をできました。
先ずオペレータに確認したことは、自分がロードサービスに加入しているのか確認をしてもらいました。
ロードサービスに電話すると?
- 車のナンバーによるユーザー確認
- ロードサービス加入の不可避確認
- サービス条件の説明
自分がロードサービスに加入している事が分かりホッとした後は実際の対処をする必要があります。
とは言っても、オペレーターがレッカー車の手配をやってくれるので、特にすることはありません。
ロードサービスの手配
- レッカー車の手配
- レンタカーの手配
レッカーしてくれる距離や条件は?
レッカー車は手配から30分ほどで到着。
おじさんも優しく車を気づかいながらマイカーを手際よく積載してくれました。
運び先は行きつけの修理御工場ですが今いるところから100km近く離れています。
レッカーの上限は15万円で距離にすると300km前後という事です。距離にすると(東京~名古屋間350km)弱まで価格の範囲に含まれ運ぶことができます。
帰宅費用・車の修理中レンタカーを借りられる?
故障してしまった車を引き揚げてもらったら次は今からの足はどうするかです。
保険のサービスには帰宅費用2万円まで補償とと、修理期間中のレンタカーを30日間まで借りられるとういう事でしたので、今からレンタカー借りたら良いのではないか?返却も地元で乗り捨ても出来るので一番効率がいいです。
早速ロードサービスの専門デスクへ電話すると
レンタカーの手配(専門デスクへ電話)
- レンタカーの手配
- 予算の範囲内なら希望の車のタイプを選べる
- 近隣で空いている車を探してくれる
- 現場までレンタカーを届けてくれる
どうせ借りるなら軽自動車よりも乗りたい車がいいなと思い電話で大きめの車を希望すると、「予算内で」「近隣で手配でき」「今から持ってこれる会社」を探してくれたのでした。
自分でレンタカーを借りることも出来ましたが、どうせなら全部お任せしたら30分ほどでレンタカーを現場まで持ってきてくれたのです。
これで、旅行の予定を諦めることなくその後の日程を過ごすことができました。
しかもこのサービスが全部自動車保険料に含まれているというのだからビックリです。
車の修理工場までの交通費も補償
車修理中の代車費用まで補償してくれる自動車保険。
実は修理工場まで車を取りに行く交通費まで補償してくれます。
タクシーで取りに行くのも手ですが、レンタカーの返却を修理工場で回収してもらう事も出来るので、都合のいい方を選択したら良いと思います。
自動車保険のロードサービスにはいっていたらJAFはもう必要ありませんね。
最後にオペレータの女性からは、「ロードサービスの使用しても翌年の保険料はアップしません」という事も伝えて頂き安心してロードサービスを使うことができました。
サービスの種類はどんなのがあるの?
事故時だけではなく、運転中に車が動かなくなった場合にも、ロードサービスは24時間365日対応してくれます。
JAF同様、連絡を入れるだけで、レッカー車の手配や修理の手配をしてくれますし、中にはその際の宿泊費も保障されるものまであります。
ロードサービスにはどんな事まで対応しているのか把握しておくとちょっと困ったぞ!っという時に助かります。
保険会社などによって多少差がありますが、以下のようなものがあります。
●ロードサービスの内容
- 車のキーとじ込みのレスキュー
- 脱輪時の引き上げ
- バッテリー上がりからの復帰
- 故障時のレッカー移動(指定工場と任意の場所・距離制限がある場合あり)
- ガス欠の際のガソリン補給(10L程度が多い)
- パンク時のタイヤ交換
- 30分程度の修理(トラブル対応)
- 宿泊費用、帰宅費用(保険会社により差あり)
JAFの場合も、保険会社の場合も、このあたりのトラブルが多いようです。その中でも注目ポイントが、1つめの「自動車けん引(レッカー)」についてです。JAFの場合、無料でけん引してくれる距離が15Kmまでしかありませんが、自動車保険のロードサービスの場合、最大で200Kmまでけん引してくれる保険会社があります。トラブルの現場が高速道路の上や山道だと、保険会社の方がよさそうです。また自動車がレッカーされたあと、運転者自身が帰宅したり、場合によっては宿泊が必要な場合、保険会社の方だと諸費用の手当があり、JAFにはありません。
JAFやクレジットカードに付帯したロードサービスもあるようですが、内容はしっかりと確認して、どんな時に助かるか、理解したうえで検討してください。
サービスを使用した時の制限や影響はあるの?
ロードサービスを利用するときのお金や回数制限は?
自動車保険に付帯されているロードサービスを利用する際、保険会社にもよりますが、多くは無料で利用できるサービスとなっています。特に自走できなくなった時にロードサービスがあればレッカー車が救援に来てけん引してくれるので、とても便利です!ただし利用回数の制限は、ガス欠は年1回のみ利用可能、キー閉じ込めは年に何回でも可能、などメニューによって異なります。一方JAFの場合、会費を支払って会員になる必要があります。しかし会員専用メニューとなりますので、利用回数に制限がありません。
- 多くのメニューが無料で利用できる!
- メニューによって、利用回数の制限がある!
- 会費が必要
- 会員なので、利用回数に制限がない!
自動車保険のロードサービスを利用しても、等級は下がらない?
★等級は下がりませんのでご安心を!
自動車保険のオプションを使うといえど、やはり気になるのが等級が下がるのかどうかというところ。ロードサービスといっても自動車保険を利用するから、等級が下がってしまうのでは?と思い、利用を躊躇したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし等級ダウンは保険金の受け取り時に関わることであり、ロードサービスはトラブルに関するサービスですので、等級に関係しません。自動車のトラブル時にはぜひ積極的に利用していただければと思います。
ロードサービスは、いざという時にとても便利なサービスです。加えて事故というのは、そうそう1年に何度も発生とはないので、万が一の際、このサービスを知っているのと知らないのではコスト面でも大きな差となります。ご自身の自動車保険にどのようなロードサービスが付帯されているのか、不足分をJAFで補った方がよいのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
ロードサービス各社比較
ロードサービス条件比較
保険会社 | レッカー費用 指定工場 |
レッカー費用 希望場所 |
トラブル対応 | 宿泊費用 | 帰宅費用 |
---|---|---|---|---|---|
ソニー損保 | 無制限 | 50㎞ | 〇 | 1泊 | 無制限 |
アクサダイレクト | 無制限 | 35㎞ | 〇 | 1泊 | 無制限 |
SBI損保 | 50㎞/10万円 | 50㎞/10万円 | 〇 | 1.5万円/名 | 2万円/名 |
AIU保険 | 無制限 | 無制限 | 〇 | ||
イーデザイン損保 | 無制限 | 60㎞ | 〇 | なし | なし |
セゾン自動車火災 | 15万円分 | 15万円分 | 〇 | 1万円/名 | 2万円/名 |
東京海上日動 | 10万円分 | 10万円分 | 〇 | 1万円/名 | 5万円 |
チューリッヒ | 100㎞ | 100㎞ | 〇 | 1泊分 | 無制限 |
三井ダイレクト | 30㎞/10万円 | 30㎞/10万円 | 〇 | 1万円/名 | 2万円/名 |
三井住友海上 | 500㎞/30万円 | 500㎞/30万円 | 〇 | 1万円/名 | 2万円/名 |
損保ジャパン日本興亜 | 15万円分 | 15万円分 | 〇 | 1万円/名 | 2万円/名 |
あいおいニッセイ同和損保 | 15㎞ | 15万円 | 〇 | 1万円/名 | 2万円/名 |
セコム損害保険株式会社 | 100㎞ | 100㎞ | 〇 | ||
共栄火災 | 200㎞/15万 | 200㎞/15万 | 〇 | 1万円/名 | 2万円/名 |
そんぽ24 | 100㎞/15万 | 100㎞/15万 | 〇 | 5万円 | 1万円/名 |
富士火災 | 100㎞/15万 | 100㎞/15万 | 〇 | 5万円 | 1万円/名 |
JAF | 15㎞ | 15㎞ | 〇 | なし | なし |
ENEOSロードサービス | 10㎞ | 10㎞ | 〇 | なし | なし |
トラブル対応の対応表
保険会社 | バッテリー 上がり |
鍵閉じこみ | パンク タイヤ交換 |
脱輪 引き上げ |
ガス欠 | 条件 |
---|---|---|---|---|---|---|
ソニー損保 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
アクサダイレクト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
SBI損保 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
AIU保険 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
イーデザイン損保 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
セゾン自動車火災 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
東京海上日動 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
チューリッヒ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 無制限 |
三井ダイレクト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
三井住友海上 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
損保ジャパン日本興亜 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
あいおいニッセイ同和損保 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
セコム損害保険株式会社 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
共栄火災 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
そんぽ24 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
富士火災 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 10ℓ | 30分程度まで |
JAF | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 有料 | 無制限 |
ENEOSロードサービス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 実費 | 30分程度まで |
自動車保険のロードサービスとJAFの違いは?
しかし最近の保険には加入するだけで「ロードサービス付帯」というものや、「ロードサービスをつけ外し」できるものもあり、よりその人の状況にあった形で利用できるようになってきています。
でもなかには自動車保険に加入する前からJAFに入ってたので、重複している場合も。
ここでは保険のロードサービスとJAFの比較、必要性について考えてみました。
まず大きな違いは、JAF=JAF会員、自動車保険のロードサービス=自動車保険の契約自動車、を対象としている点です。
JAFの場合、JAF会員にロードサービスの利用権利があるので、トラブルを起こした自動車が自分以外の自動車でも、ロードサービスを利用できます。自動車保険のロードサービスの場合、あくまでも契約している自動車にしか適用されませんので、万が一レンタカーや友人の自動車を運転しているときにトラブルが生じた場合、ロードサービスが利用できるJAFは心強いですね。
反対に自動車保険のロードサービスは、「契約中の自動車」のトラブルに利用できますので、万が一友人などが運転中にトラブルが発生してしまった場合でも利用できます。ただし「車両保険」に加入していないとロードサービスの適用を受けることができませんので、ご注意くださいね。
JAFと比較でどちらがお得?
JAFといえば、ロードサービスの代表選手みたいなもので、どなたも知っていると思いますが、自動車保険のロードサービスの中は、JAFやクレジットカードに付帯したものに入っている方もいるので、敢えてオプションとして設定しているところもあります。
とにかく気になるのは、JAFの価格と、ロードサービスの価格比較ではないでしょうか。
入会金 |
年間費用 |
要請費用 |
|
---|---|---|---|
JAFの会費 |
2,000円 |
4,000円 |
各メニューによる |
A社のオプションの場合 |
無料 |
1,300円前後 |
無料 |
B社の無料付帯の場合 |
無料 |
無料 |
無料 |
クレジットカード |
カードの年会費 |
カードの年会費 |
無料 |
標準でロードサービスがセットされた自動車保険なら、費用は含まれています。
オプションで付けても千円ちょっとなんですが、JAFと比較すると高いですね。
クレジットカードについているならそちらで、保険でのオプションを外すという選択肢もいい感じですね。
ロードサービスがあればJAFは必要ない?
筆者は恥ずかしながら、自動車保険に加入してない時期があり、その時に愛車が真夜中に止まってしまい、JAFを呼んだ経験があります。
もしこのとき保険に加入していれば、JAFを呼ぶ必要も、お金を払う必要もなかったのに…と今では後悔していますが…。
どちらにも入ってない状態で車がトラブルを起こした場合、やはりJAFに来てもらい、その場で加入するお金と会員としての費用を払うか、非会員での費用を払うかしなければならなくなります。
この時で2万円ほどかかりましたが、もし自動車保険のロードサービスに入っていたら、「無料で」対応してもらえたはずです。
現在はもちろんちゃんと保険に入っていますし、何度かバッテリー上がりなどの車のトラブルでロードサービスのお世話になった経験がありますが、個人的にはロードサービスがあれば、JAFは必要ないのでは、と感じていますね。
JAFが勝っている所は…?
これだけ自動車保険にロードサービス付帯のが当たり前となってきているのに、実はJAFの加入者は減っていないんだそうです。
それだけ車のトラブル時のレスキューには定評があり、ロードサービスに勝ると感じられるポイントがあるからなのかもしれないですね。
JAFにはただ車のトラブルに対応するだけでなく、全国各地の宿泊施設や飲食店などの割引優待というものもあり、加入費用の安さとこの優待が支持されている面もあるようです。
そういったことから「自動車保険はとにかく最小限に(ロードサービスを外すなど)抑えつつJAFに入る」というユーザーも意外に多いそうです。
また保険会社によっては、JAF会員であることで、さらに手厚いロードサービスが受けられるというメリットを設けているところもあります。
古い車やクラシックカーならJAFに入るメリットがある
新しい車の場合、自身の不注意を除くと、トラブルもほとんどなくロードサービスにしろJAFにしろ、助けてもらわなくてはならないケースは少ないもの。
でもそこそこ古い車の場合、やはり経年劣化から、ちゃんとメンテナンスをしていたとしても、不具合でトラブルになるケースは多くなってしまいます。
古い車やクラシックカーなどを大事にして乗っている場合は、トラブルの頻度を考えると、やはりロードサービスだけでなくJAFに入っておくことにメリットも。
時と場合によっては、依頼してもなかなか急行してもらえない状況もありますので、選択肢を多く持っているほうが、安心感が高くなります。
両者の違いは「対象」にある
また自動車保険のロードサービスと、JAFは、根本的な「違い」があるのはご存知でしょうか。
それは保険のロードサービスの場合は、「契約した車両」を対象にしているのに対し、JAFの場合は「契約した人」が対象となっています。
ですので、車のトラブル時、契約した車であればロードサービスにサポートしてもらえますが、そうでない車だった場合はJAFでないと助けてもらえないことに。
契約車以外の車に乗る機会が多い人の場合は、JAFに加盟しておくほうがおススメですね。
【結論】ロードサービスに入っていればJAFは必要ない
保険によっては、JAFに加盟していることでさらに手厚いサポートが受けられる場合もありますが、一般的な地域で、自分の車(契約車両)に乗る場合は、保険のロードサービスで必要充分です。
JAFと重複加入を検討する場合は、その車が古くなり、トラブルを起こす可能性が上がったときや、そもそもクラシックカーなどが趣味というケースなど。
またJAFをチョイスするほうがおススメという方は、契約車両以外の車に頻繁に乗る必要がある人。
一般的なユーザーの場合は、ロードサービスで充分カバーできるでしょう。
保険選びの目安にも!
このようにロードサービスは、実は車に乗っていたら一度は助けてもらうことがある、と言っても過言ではない心強いサポート。
今まで自動車保険に自動付帯なものが多かったのも、必要性が高かったからなんですね。
しかしクレジットカードなどで付帯したものがあるなら、重複はもったいない。
賢くチェックして保険選びに活かすのが、ポイントといえるでしょう。